ヒビキ→ミナキ　続きです

機転が利いて頭脳派なヒビキ君を目指してみる

こうしていれば、「ようヒビキ！」といつものように現れるかと思った。

ジョウトとカントーの水辺を巡りながら図鑑の完成を目指したものの身が入らない。

あなたが愛した水の君と一緒に何度もめぐり続けた。

「なぁスイクン・・・、ミナキさんは・・・。」

ハナダ北部の岬に座って夕陽を眺めていると、スイクンが隣に座った。

熱心に追いかけられていたものだから気にせずにはいられないのだろう。

あの最後に彼を見た日もこんな空だった。

「心配するなって・・・、だよな。あの人に限ってそんなこと無いよな。」

目撃情報は得られた。地図にマークしてはいるがカントーとジョウトからは出ていないようだ。

でもさまよっているという印象を受けた。お節介かもしれないけど見つけないといけないという使命感が俺には

確かにある。そろそろ通報しようか、マツバさんに指示を仰ごう。

「事件性が見え隠れしてる。・・・やっぱエンジュに戻ろうか。」

犯人は現場に戻る。犯人じゃないけどなんとなく。

ボールからピジョットを出す。大きく羽ばたいた彼の背に乗ると俺はヤマブキ行きを指示した。

＊　＊　＊
タイトルはイリヤのＯＶＡのＯＰから拝借。

「ミナキの空　スイクンの夏」って語呂だけはいいかも。セカイ系。